JAY ROCK「REDEMPTION」
JAY ROCKのニューアルバム「REDEMPTION」
JAY ROCKは西海岸のラッパーです。
現代のラップスター、ケンドリック・ラマーやスクールボーイQとともに
ブラック・ヒッピーというグループも組んでいます。
今回のアルバムですが、
トラップなど今流行の音は少なめ。かといって古い音ではなく、
90、00年代フレーバーも感じさせながら、音の粒は新しいものを作っているといった感じ。(どんな感じ?わかりにくくてすみません。)
ざっくり言うと「タイトで硬派でオシャレ」といった感じ。
ケンドリックを代表する現在の西海岸のHIPHOPシーンの音といった感じです。
ジェイ・ロックはいつも通り、しっかり歩みを進めるような硬派な印象のラップをしています。
アルバムのタイトルにもなっている12曲目「Redemption」はジャジーなピアノとシンセの音が美しい曲です。
「Redemption」って「Ressurection」に少し字面が似てるような
Commonの「Ressurection」多分意識していないとは思いますが、
少し雰囲気似てるかも...
CRACKS BROTHERS「03」
今日はCRACKS BROTHERSです。
若くしてこの世を去ったFEBB、SPERB、C.J.CAL、DJ SCARFACE というメンバーです。
アルバムトータルの印象は、ひとこでいうと「ストレート」
自分たちがかっこいいと思う「HIP HOP」を作ったという感じ。
90年代ライクから、大ネタ使い、トラップ風までトラックも様々。
ただ、アルバムを通して聴くとバラバラという印象はなく、統一感があります。
HIPHOPはラーメンに似ていると思っているのですが、
ラーメン(HIPHOP)はある一定以上の味(クオリティ)であれば
あとは個人の好みなんじゃないかと思っています。
大行列ができているラーメン屋を万人が美味しいと思うかといえばそうじゃないですよね。スープの塩分、麺の硬さ(トラックの黒さ、韻の硬さ、)といった感じでしょうか笑。
CRACKS BROTHERSのメンバーは同じ味の「HIP HOP」が好きなんじゃないかと
勝手に思っております。
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AKLO「Fuego(feat.ZORN)」
AKLOの新曲「Fuego」
客演にZORNをむかえています。
「Fuego」とはスペイン語で「火」という意味
Who Got Fuego Now? Who Got?
(Who Got Fuego Like I Do?)
Who Got Fuego Like Who Got?
(Who Got Fuego Like I Do?)
直訳すると
「誰が今火を手に入れましたか?誰が得た?」
「誰が火を手に入れましたか?私のように」
というようになります。
要するに、誰が今ホットなんだ?俺だぜ!ということを言ってるんだと思われます..
トラックはトラップビートにAKLOフロー節が溢れています。
「俺のLiveに行けば日サロに行くよりも焼ける」
このラインは大好きです。
ZORNのラップは今まであまり聴いたことがなかったのですが、
こういうフローもできるんだと関心しました。
どこかY'Sのフローに近いものを感じました。
内容ですが、
韻を大事に踏みながらも、美しい文脈 リリシストですね。素晴らしい。
ふーふーしても冷めない情熱
ずっと初期衝動 15才の時のよう
公私混同で生きててーし
好き嫌いで意思決定
謙虚に勉強し
精神年齢はピカピカの一年生
トラックもラップもJ-HIPHOPの最先端を感じました。
A$AP Rocky「TESTING」
現在のUSヒップホップシーンのスーパースターA$AP Rockyのニューアルバム
「TESTING」
TESTINGとい名前のとおり、アルバムとして色々なことに挑戦しようとしているのが
感じられるものになっています。
特に、MOBYの「PORCELAIN」をサンプリングした「A$AP Forever」は
壮大な楽曲をうまく使った良曲です。
つくづく今のシーンはジャンルの壁がなくなってきている気がします。
AKLO「Dirty Work」
「システムならとっくにbroken!俺ら興味ねえよ上辺のTalki'n」というリリックが印象的なAKLOの新曲「Dirty Work」
安定のラップスキルをみせているAKLO。
いつも思うのですが、複雑フローなラップをしていてもAKLOのラップは
言葉が聴きやすいですね。内容が入ってきます。
またプロデュースは天才Bach Logic。
昔からBach Logicの大ファンの私は、新曲が出るたびにいつもわくわくして
聞いています。
使っているシンセやビートの打ち方は現在のUSシーンを意識したものになっていますが、やはりそこはBL。
曲の展開や音の抜き方などやはり一味違います。
そこにはやりBach Logic節がいたるところに感じることができます。
Kanye West 「ye」
Kanye Westの8thアルバム『YE』が配信されました。
個人的には楽曲、人間性ともあまり好きではない人なのですが、
それでも、1th、2thなど珠玉のアルバムを作ってきた人(1th、2thは大好きです。)の
最新アルバムともなると、チェックする必要があります!
アルバムにはニッキー・ミナージュ、タイ・ダラー・サイン、キッド・カディ、
ジェレマイ、ヤング・サグ、チャーリー・ウィルソンなど、若手人気アーティストが参加中しています。
まず受けた印象は、全7曲トータルで23分ぐらいと短いアルバム。
最近は自らトラックメイクをすることも少なくなっていたカニエですが、
今回は全曲プロデュースしています。
昨今のHIP HOPトレンドも抑えつつ、以前のカニエを彷彿とさせるサウンドメイクも感じられます。
特に6曲目の「Ghost Town」などは特にそれを感じられる楽曲でした。
英語が苦手な私でもわかる、鬱な内容。
また、人種差別問題でも一騒動おこしているカニエらしく、人種問題にも切り込んだ内容のです。
アルバムの最後の曲、「VIOLENT CRIMES」のMVも公開されました。